特定非営利活動法人 虹色のたね

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愛着形成

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コラム

生まれてきた赤ちゃんは、誰に教わったわけでもないのに、自分の快と不快を伝えるすべを持っています。
「泣く」という行為で。

泣く→お腹が空いた、おしめが濡れた、暑い、痛い
などなど、不快を表現して、その不快を取り除くよう、周りのおとなに知らせます。

それに対して、ミルクを飲ませる、おむつを替える、温度調節をする、などなど
不快な状態を快にすべく世話をします。

このやり取りを通じて、人は信頼を得ていき、この世界は自分が存在していることを受け入れていると信頼していくことになります。

では、適切な養育がされなかったらどうなるかといえば
コミュニケーションがなんの意味も持たないもの
人は信頼に値しないもの
この世界は自分の存在を認めていない
という認識になるでしょう。

長い間、虐待の環境にあると、生まれながらには、何の問題もなかった脳の発達を妨げ、ひどい虐待で脳が変形するとも言われています。

愛着障害は、まさにその子どもの周りにいたおとなの責任なのです。
もちろんそのおとなは、実親である必要はありません。
ただ施設養育などの場合でも、頻繁に交代しないほうがいいとされています。

人との距離感がわからない、コミュニケーションが苦手なことの根本原因に、そういったことがあるのかもしれません。

今の子どもたちは
と言う前に、まずはおとなの子どもたちへのまなざしを見直す方が先のような氣がします。

子どもが混雑した電車内でむずがった時に、
チッと舌打ちするおとなに出会うか
いないいないばあをするおとなに出会うか
人への信頼ポイントが変わります。

すべては日々の積み重ねで、成り立ってゆくものです。

虹色のたねでは、虐待の問題にも積極的に取り組んでいます。

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