特定非営利活動法人 虹色のたね

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性教育後進国のツケ

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コラム

日本は、高度経済成長期に経済力を持ちました。
バブルが弾け、リーマンショックの余波を受け、今は経済的発展でもかつての勢いは、中国にその座を渡してしまいました。

比較し、競争をすることがいいことだとは思いませんが、あえて今日は他者との比較によって、気づくこともあるのではないかとの趣旨です。

日本は性教育に関して、大変な後進国と言えます。
一つの例を挙げてお話しします。

2017年に110年ぶりに刑法が改正され、施行されていることをご存知ですか?
その改正点の大きなものが、性犯罪についての規定であることはいかがでしょうか?

旧来の刑法では、強姦罪という規定がありました。
現在は強制性交等罪となっています。

名称の変更だけではありません。
被害の客体が、女性だけではなくなりました。
「等」がついたことで、行為の範囲がぐっと広がりました。
ただ女性同士の性暴力の場合は、強制わいせつでしか扱えない問題は残っています。

また、13歳、同意、暴行脅迫要件が残っていることが最大の問題です。
13歳以上であれば、明確な拒否がなければ同意があったとみなされ、暴行や脅迫がなければ、同意のある性行為とされるのです。

皆さんは13歳で完璧に性についての正しい知識はありましたか?
断り方を習いましたか?
もっと大切な、同意の取り方を学びましたか?

今の日本の性教育は、何十年も前とほとんど変わらず、一方ネットでは間違った情報ばかりが流れています。
フィルターをかけてあるから大丈夫、そんな親御さんに出会うことが多い

ですが、小学生たちがスマホを駆使して間違った情報にアクセスし、仲間内で共有している事実を知らないのだと思います。

13歳以下で妊娠し、出産する。
妊娠しても氣づかず、出産後殺害する。
性感染症、特にHIV感染者数は、先進国で増えているのは日本だけ。

これは、個人の問題や責任ではなく、国として性教育を「寝た子を起こす」理論で封じ込めたツケとしか言えません。

早期に行う丁寧な性教育は、性の逸脱行動を抑制し、自己肯定感が高まることをご存知でしょうか?

虹色のたねでは、性暴力の被害をなくすため、予防教育と支援活動に尽力してまいります

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