DVにおいて、加害側には相手を対等とみないことがそもそもの要因となります。
今日のTwitterのタイムラインでこんな内容のものがありました。
入籍前は、お互いを下の名前に「さん」付けで呼び合っていた。
入籍の日から「お前」と呼ぶようになった。
元のように「さん」付けで呼んでほしいと伝えると、鼻で笑いながら上下関係わかってんのかよ?
と言われた。
その後、モラハラで裁判離婚に至ったそうです。
夫婦、パートナーシップにおいて、一方が他方を支配するために取る手段の一つが、この呼び名のエピソードに現れているということでしょう。
加害側は力を持った存在として、相手を支配して良い特権を持っているとの価値観を持っています。
明確なルールの下、相手を自分に従わせようとします。
単なる喧嘩とは全く違う構造です。
明らかな身体的な暴力がなくても、DVになります。
男性から女性へのDVが多いのは事実ですが、女性から男性、同性愛の関係においても起こります。
支配の強化によって、学習性無力感に陥り、自分からその環境から離れることができなくなり、時折気まぐれに見せる優しさに絡め取られていくのです。
DVについては、力と支配について捉えやすいものですが、虐待やイジメ他のハラスメントなどでも同じ構造があります。
虹色のたねの暴力をなくす活動の中で、基本としている考え方の一つです。
DVのご相談も承っておりますので、お氣軽にお問い合わせくださいませ。