性暴力をなくすための活動の一環として、性に関する正しい知識を広めることに取り組んでいます。
この「正しい」というバイアスにかかると、何か押し込めた、印象になってしまうと思うことがあります。
いわゆる「正しい」性教育の中で語られていること
命の授業とも言われ、何億分の一の奇跡から命が誕生した。
みんなは奇跡の存在、祝福されて生まれてきた。
というものです。
池畑が違和感を持つのは
それを聞いて、傷つく人もいるということです。
虐待され、いじめにあい、パートナーに殴られている人は
自分なんて生まれて来なければよかった、と思っている可能性もあります。
その一言で、救われた思いになる人もいるけれども、最悪の感情に揺り動かされる人もいるのです。
実際に、子どもの虐待死は、0日死亡(生まれたその日に殺害される)が一番多いのです。
精神論ではない性教育が必要だというのが、虹色のたねのスタンスです。
まず一つ目は
生殖のための性を知るための科学的な知識
体の構造、変化、子孫を残すために知っておくべき大切なこと。
二つ目は
性暴力について
自分が被害にあわないために、相手を傷つけないために
同意のあり方、断り方、人権の視点から
三つ目は
コミュニケーション、快楽としての性
動物の中で、生殖以外の目的で性生活を営むのは人間だけだからです。
突き詰めると、性はコミュニケーション。
コミュニケーションを苦手とする人が増えています。
最近の調査で、18歳から39歳の人の25%が未経験。しかしその未経験者の8割に結婚願望があるという矛盾。
これは、由々しいことだと考えています。
虹色のたねの一つのメニューとして、皆様に提供してまいります。
記事中の調査結果はこちら
https://www.huffingtonpost.jp/entry/japan-30-virgin_jp_5cabffa4e4b02e7a705c5ae5